ナンピン(難平)とは損切りをせずにレートが下がれば下がるほど買い下がり、平均コストを下げる売買手法です。
日本では1998年の法改正で個人投資家も始められるようになったFXですが、取引開始以来、ある時までは実はナンピンはかなり有効な手法だと思われていました。
サブプライムショックまで
1998年から2007年までのチャートを見れば一目でわかるとおり、ユーロ/円、豪ドル/円、NZ/円など、クロス円は数年間軒並み上昇を続けています。
低金利の円を売って高金利の外貨を買う「円キャリートレード」が続いたのです。
その頃はどれだけ下がってもナンピンで買い増せばなんとかなってしまうことが多かったのでした。
特に証拠金に余裕がある人、20円や30円の下落なら耐えられる、という人にとっては、下がれば下がるほどチャンス。
外貨を買って数ヶ月も待てば相場は再び上昇し、円売りスワップとともに大きな利益を得られました。
しかし、2007年に起きたサブプライムショックでは多くの投資家の予想の範疇を超えて円高に。
更にその後の世界的な金融危機によってクロス円は大暴落。
円売りでナンピンで買い下がり続ける手法は全滅でした。
ルールを持ったナンピンなら
それ以来、ナンピンと聞くと悪いイメージのみになってしまいますが、しっかりとしたルールを持ったうえでのナンピンなら、それは一つの売買手法です。
例えばポジションを細かく分けて買っていく「ピラミッディング」という手法も、ひとつのナンピンです。
大事なのは最大の購入量をあらかじめ決めておくこと。
そしてナンピンとの決定的な違いとして、必ず損切り値を設定することが重要です。